1 認知・判断・操作
☆ 認知、判断、操作は、目や耳で障害物を発見し、操作するかしないか判断してから、操作に移ります。
☆ 反応時間 は、運転者が危険を感じてから、ブレーキをかけ、ブレーキが効き始めるまでには、約1秒くらいかかるといわれています。
・ 反応時間とは、反射時間+踏み替え時間+踏み込み時間。
・ 反射時間とは、危険を感じ、ブレ-キをかける必要があると
判断して、足が運動を始めるまでの時間。
・ 踏み込み時間とは、ブレーキを踏みブレーキが効き始めるまでの時間。
1秒間に走る距離 |
20km/h |
6メートル |
30km/h |
8メートル |
40km/h |
11メートル |
50km/h |
14メートル |
60km/h |
17メートル |
☆ 動体視力とは、自分が動き、相手も動く。自分が動き、相手が止まる。自分が止まり、相手が動くときの視力です。静止視力よりも動体視力の方が、低くなります。視力1.0の人は0.7位になるといわれています。
☆ 静止時の視野は、片眼で左右それぞれ160度くらい、両眼なら200度くらいです。色彩を完全に確認できるのは、左右それぞれ35度付近といわれています。
☆ 暗いところから急に明るいところへ出ると、最初はまぶしくてよく見えませんが、目が慣れてくると見えるようにります。これを明順応といいます。
☆ 明るいところから急に暗いところへ入ると、最初は何も見えませんがやがて少しずつ見えるようになります。
これを暗順応といい、暗順応の方が明順応よりも時間がかかります。
☆ 夜間は、周囲が暗くて見えにくいので、速度が遅く感じる。
☆ 高速道路では、周囲が開けているため、実際の速度より遅く感じる。
☆ 車の大きさは、同じ距離でも、大きな車は近くに、小さな車は遠くに感じる。
2 認知・判断・操作に影響を及ぼす要因
☆ 飲酒が及ぼす影響 は、判断力や自制心が鈍るため、的確な運転操作ができない。飲酒して5分くらいは、ぴりぴりして運転しているから、事故は起こさないが、それを過ぎると緩慢になるので大変危険です。
☆ 運転中の疲労は、最初に目にきます。疲労の原因は睡眠不足、高齢、運転経験が少ない、などが考えられ
ます。
☆ 過労運転を避ける方法 は、ゆとりある運転計画を立て、少なくても2時間に一度は休憩を取りましょう。
☆ その他の要因 として
① 病気や体調の悪いとき、、精神状態のよくないときは、反応時間が長くなったり、反応ムラが出てきます。
② 自律神経失調症や、平衡感覚の障害は反応時間が長くなります。
③ 高齢になればなるほど、反応時間は長くなり、視力や聴力、反射神経も長くなります。
④ 考え事をしたり、運転の経験不足、ぼんやり運転等反応時間が遅れる原因になります。