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ペダル踏み間違い事故



ペダルを踏み間違うと重大事故につながります。
アクセルとブレーキを間違って踏んでしまうという事故が増えています。止まる状況のところへ接近するときは、必ずブレーキペダルに足を置くようにしましょう。


ーペダルの踏み間違い事故ー
ペダル踏み間違い事故のほとんどは、ブレーキペダルを踏もうとしてアクセルペダルを踏んでしまった事故です。ペダルの踏み間違いなんて自分とは縁のないことと思っている人は多いことでしょう。確かにペダル踏み間違い事故の発生件数は年間に7000件と、交通事故全体の約1%に過ぎません。しかし、一旦ペダル踏み間違い事故が起きると、その約4.4%が死亡事故になるのです。交通事故全体での約0.6%と比べると、7倍以上の危険な事故ということです。またペダル踏み間違い事故は高齢者、特に75歳以上の運転者が起こしやすい、駐車場などで起きやすい、乗り慣れない車で起こしやすいという特徴もあります。
事故事例
 
さんは時々通行する広い幹線道路を先行する車もなく、約60km/hで走行していました。
A1:約80m先に赤信号で停止している自動車など何台か見えました。さんも信号での停止に備え、ブレーキで40km/hまで減速したのですが、その時、前方の信号が青に変わり、右折車線上の自動車Zも発進したのが見えました。
A2:当然も発進するものと思い減速しつつ、何となく気になっていた店の方に脇見をしました。
A3:2~3秒の脇見のあと視線w前に向けると、もう発進していると思い込んでいた車がまだ停止しているのに気づきました。慌ててブレーキペダル踏もうとしましたが、間違えてアクセルペダルを踏み込んでしまいました。
A4:加速して車に追突、更に車は車に追突しました。
Bさんは、赤信号のためC車の後ろに停止、サイドブレーキは引かず、ブレーキペダルを踏んでいました。信号が青に変わったのですが、前方が渋滞していたので、そのまま停止していました。

事故後にさんは「この車には10日前から乗り始めましたが、不慣れな感じはありませんでした。心臓病の薬のせいで、たまに眠くなることがありますが、今日はそんなこともありませんでした。」と言っていました。
この事故で、Aさん、さんは無傷で済みました。他方、さんはシートベルトを着用していたのですが、頭をハンドルにぶつけ軽傷を負いました。
検証
この事故の原因はAさんのペダルの踏み間違いですが、その前の脇見という行為がなければAさんも慌ててペダルを踏み間違えることもなかったと思われます。脇見が危険であることは誰でもわかっているのに、どうして脇見をしてしまうのでしょうか。この事故ではAさんが信号や他車(ここではZ車)の動きを見て、B、C車の行動を決めつけてしまったことが脇見の原因です。すなわち、周囲の車や歩行者の動きは必ず自分の目で確認することが肝心ということです。
 2012/11/4 こんな事故が起こりました。
 4日午前10時40分頃、岩手県花巻市の花巻空港に隣接する市交流会館の駐車場で、同県奥州市水沢区真城、自営業○○さん(75)の乗用車が歩行者2人をはね、鉄柵を突き破って2人と共に約5メートル下の空港敷地内に転落した。
 はねられた同市前沢区三日町新裏、会社員○○子さん(63)が頭を強く打って死亡し、栃木県小山市犬塚、会社員○○子さん(61)が体を強く打って重体。車に乗っていた無職○○子さん(78)が左鎖骨を折る重傷で、運転していた○○さんも腰に軽いけがをした。
 花巻署は○○さんが駐車しようとした際、アクセルとブレーキを踏み間違えたとみて、自動車運転過失致死傷の疑いで事情を聞いている。車の転落場所は滑走路からは離れており、飛行機の運航に影響はなかった。