交差点を大回りした自転車事故 |
事故の概要 |
Aさんは友人を家まで送るため、初めての道を約40km/h で走行していました。運転を始めて5分ほどで田んぼの中の見通しの良い小さな交差点に差し掛かりました。 A1:左の道を交差点に向かってくる自転車Bを約100m先に認めたのですが、見通しも良いので相手も当方に気が付いていると思い、その後は特に注意しませんでした。 A2:前方の道路の漫然と見ながら運転していたところ、約10m先を自転車Bが減速もせず交差点に進入しようとしていることに気づき、慌てて急ブレーキを掛けました。 A3:急ブレーキの甲斐なく、大回りで自動車Aの直前に割り込む形となった自転車Bに追突してしまいました。 Bさんは、いつものようにヘッドホンでお気に入りの曲を聴きながら、自転車で学校に急いでいました。 B1:いつもの時刻、いつもの道ということで、他車への警戒心もなく、自動車Aには気付かなかったそうです。 B2:そのままの速度で左折したので、大回りする結果となってしまいました。 B3:自動車Aの直前に割り込む形となr、追突されてしまいました。 この事故でAさんは無傷で済みましたが、Bさんは頭部や足を路面に打ち付け軽傷を負いました。 |
検証 |
この事故の一番の原因は、ヘッドホンで曲を聴き、交差点で安全確認せず、その上交差点で大回りし、進路をはみ出したBさんにあることは言うまでもありません。毎日、いつもの時刻に、いつもの道を通行するうちに、この交差点は非常に安全だと思い込んでしまった結果と思われます。 Aさんは、BさんもAさんに気付いているはずという思い込みを捨てて、最後までBさんのことを意識の片隅に置いておくべきでした。こういう視界を遮る物のない見通しの良すぎる環境では犯し易いミスです。 |